全国燗酒コンテスト2021(主催:全国燗酒コンテスト実行委員会 後援:日本酒造組合中央会)は、
新型コロナウイルス感染防止策を徹底したうえで、学士会館(東京都千代田区)で8月6日(金)7日(土)の
二日間かけて唎酒審査会を実施しました。
下記参照
厳正な審査の結果、246点の入賞(入賞率30%)を選出しました。
最高金賞受賞商品の表彰式は以下の日程で開催いたしました。
日時 10月6日(水)
会場 学士会館(東京都千代田区神田錦町)
部門名 審査温度 |
部門規定 | 出品数 | 最高金賞 | 金賞 | 合計 | 入賞率 |
---|---|---|---|---|---|---|
お値打ちぬる燗部門 45℃ |
720ml 1,100円以下(税別)又は 1.8L 2,200円以下(税別) |
215 | 10 | 53 | 63 | 29.3% |
お値打ち熱燗部門 55℃ |
720ml 1,100円以下(税別)又は 1.8L 2,200円以下(税別) |
218 | 11 | 56 | 67 | 30.7% |
プレミアム燗酒部門 45℃ |
720ml 1,100円超(税別)かつ 1.8L 2,200円超(税別) |
284 | 15 | 72 | 87 | 30.6% |
特殊ぬる燗部門 45℃ |
にごり酒・古酒・樽酒・極甘酒など | 95 | 6 | 23 | 29 | 30.5% |
合計 | 812 | 42 | 204 | 246 | 30.3% |
審査員は間隔をあけて一人ずつ着席しそこに唎酒師が既定の温度の酒を注いで回ります。
審査酒はチロリで湯煎した後に審査員に注がれすぐに評価します。
酒を配布する唎酒師も防護を固め審査員も飛沫感染を避けるためにフェイスシールドを着用します。
今回の28名の審査員の方々
全国燗酒コンテスト 2021(主催:全国燗酒コンテスト実行委員会 日本酒造組合中央会後援)は、
10月6日(水)に学士会館(東京都千代田区)に於いて、最高金賞の表彰式を開催しました。
緊急事態宣言が全国的に解除され、受賞蔵元の中から22社の方にご出席いただき、安全に開催することができました。
全国燗酒コンテスト実行委員会は4月14日(木)から17日(日)までの4日間、JR両国駅の幻の3番線ホームで、「まだまだお花見 おでんで熱燗ステーション」を開催した。これは全国燗酒コンテスト2021年の入賞酒のお披露目を兼ねて、燗酒を広くアピールすることを狙ったもので、2019年にスタートし今回で3回目(2021年は中止)。感染症予防のために定員を従来の6割にあたる80名にし、手指の消毒と検温を徹底、さらにチケットを完全前売りとして来場者を特定できるようにするなど対策を講じての開催であった。
会場には両翼5メートル近い八重桜の生け花(株式会社花伴・東京三田)を設置し、東京ではこの春最後の花見酒を演出、昨年の全国燗酒コンテストで入賞した酒蔵が毎日10蔵ブースを出店し、来場者に自慢の銘酒を燗でふるまった。参加者は紀文食品株式会社が協賛・提供した「だし自慢おでん一人前」と「チーちく」とともにおいしい燗酒を楽しんだ。
日本酒のもっとも重要な特徴は温めても冷やしてもおいしく飲めることです。世界にはビール、ワイン、ウイスキー、ウォッカなどさまざまな酒がありますが、飲用適温の幅広さは日本酒が群を抜きます。すでに平安期には温めて飲んだ記録があり、江戸期以降は「燗」で飲むことが主流になりました。
日本酒は温めるとうまみが増し、味わいが柔らかく膨らみます。油脂を溶かしてさらりと流し、料理を引き立てます。燗酒が究極の食中酒と呼ばれる所以です。また、燗酒は徳利や盃などの酒器を発達させ、豊かな酒文化を育みました。
冷やしておいしい吟醸酒や生酒が普及しはじめたのは1980年ごろのこと。今からおよそ30年前でした。フレッシュで華やか、繊細な味わいは人々を魅了しましたが、「上質な酒は燗をしない」と誤解も広がります。そして、こうした誤解を解こうとするかのように、一部の専門機関が燗酒での酒質審査に着手しました。
全国燗酒コンテストはこれを引き継ぐ、専門家による厳正な審査会です。「温めておいしい酒」を周知することによって、「燗」という日本酒ならではの魅力をアピールすることを目的としています。上質な酒にも燗映えするものがたくさんあります。ぜひ、さまざまな温度で日本酒を味わい、ワインとはひと味違った料理とのペアリングをお楽しみください。